「生きている砂浜……!? 猿島海岸大移動!」

こんにちは きい です!

 

砂浜っていいですよね。

寄せては返す波、青空を映す海面に浮かぶゆらゆらとした太陽。

鼻をつつく磯の香りもまた趣深いですよね。

 

そんなわけで今回は猿島の砂浜に関するお話です。

 

え?

砂浜と言えば夏だろ、って?

 

 

……まずはこちらをご覧ください(無視)。

 

 

こちら、猿島の砂浜を真横から撮った写真です。

 

この写真の砂浜をよーく見てほしいのです。

なんか変じゃあ、ありませんか?

 

こう、普通は砂浜って陸から海まで滑らかな傾斜を描いた断面になりますが、この写真では、途中でガクンと傾斜の角度が変わっていますよね。しかもその境目にはボロボロと砂が崩れたような跡もあります。

 

──これはおかしい。

 

そう、もともとここはもっと先まで砂浜が広がっていたのです。

 

旧桟橋の下の石の状態が上と異なることが何よりの証拠。

上の石は風化して表面がデコボコで黄色いのに対して、下の石は表面がツルツルで青色をしています。

 

なぜでしょう?

 

この原因は、誰かが手作業で砂を運んだとか、そういうわけではなく、旧桟橋を撤去したことによって潮の流れが変わったことが原因です。

 

波や風が砂浜の形を今の状態に変えてしまったのです。

 

「横須賀市埋蔵文化財調査報告書第12集」という有料(¥1300)の刊行物を読むとその中に1955年の猿島の航空写真が載っています。その写真とGoogleマップの猿島の航空写真を見比べていただくとわかるのですが、砂浜は今と全く違う形をしていますよ。

 

自然ってすごいですよね。

 

今回はまるで生きているような砂浜のお話でした。

 

 

 

──あ、そういえば砂浜を歩いていて思ったのですが、

 

 

うち上がった海藻が多すぎて(まあこれはこれで海らしくて悪くはないのですが)なんか、ね。あまり綺麗には見えないなと。

 

これはいつか掃除する必要がありますかね……。