猿島航路が冬期ダイヤになったことで、猿島航路で使用している船が年に1回の定期メンテナンスのためにドックインしました。今回ドックインした船は、Sea Friend Zero。
まずドックとは?
簡単に説明すると船の整備をするところです。
メンテナンスをするには船を陸に上げなくてはなりません。
船を陸に上げることを上架(じょうか)と言います。
今回は、城ケ島大橋のふもとにある「脇野造船所」にきています。
海から続くレールが「引揚げ船台」といいます。
船をこの引揚げ船台に乗せて、陸に運びます。
この上架された船の船底には、貝や海藻がビッシリとついています。
スラスターの中も貝や海藻がビッシリ!!
スラスターとは船を水平に動かす装置。
えっ!? 船って前後だけでなく横にも動くんです。よく見ると中にプロペラが入ってます↓
貝や海藻が付いたままだと走行の妨げになったり、トラブルの原因になったりと大変なんです!
たった1年でこんなにも無法地帯になっていました。
なので船底にビッシリ付いた貝や海藻を一ヶ所ずつ道具を使いながら落としていきます。
全部の貝や海藻を落とすのに丸2日!!
貝をある程度落とし終えたら、グラインダー(砥石を使った研削工具)で表面を削り、高圧洗浄機も使って汚れを落とします。
キレイにするのに丸1日かかるんです。
高圧洗浄機中がこれ↓
プロペラと舵が見られるなんてレア!!
赤のペンキを塗る前に白のペンキを塗っていました。
白のペンキを先に塗る事でキレイなラインが出るそうです。
白のペンキが乾いたら、その上から赤のペンキを塗っていきます。
ペンキを塗っているのは、船外だけじゃないんです!!
しっかりと船内の方もペンキを塗ってます。
ペンキの塗装なんですが簡単そうに見えて、これが意外と難しいんです。
僕もやったんですけど、ムラが出来ないように塗るのはとても難しかったです。
ペンキを塗る前には、マスキングでペンキが余計な場所に付かないようにカバー↓
船尾にある「Sea Friend Zero」にもマスキング↓
ただそんな中で私が、個人的にみなさんに注目していただきたいのは船内の床の色なんです!!↓
みなさんお気づきでしょうか?
猿島に行く際に乗ったことがある方ならわかると思います。
実は床の色が変わってたんです。
今までは白だったのが、今回のメンテナンスで床がグレーにチェンジ!
これは、汚れが目立たないようにするためだとか。
ちなみにこれが前↓
今後、乗船した際には足下にも注目です。
お待たせしました!
じゃーん!これがNew Sea Friend Zero!
船体をよくみてください
輝いてるんですよ!!
すごくないですか?
このように当社では、一年に一度どの船も1週間ほどかけて定期メンテナンスを行います。
ちなみに2~3年に1回は船長自らエンジンを全部バラして整備します。
今回のドックでは、どこにも異常はありませんでしたのでご安心してご利用ください。
ぜひピカピカになったSea Friend Zeroにご乗船ください!