- あたらしい猿島が、動き出す── 2025年、猿島航路再開30周年。
あたらしい船タイムライン
2023年10月
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【いったいどこのパーツ?】船のかたちは工夫のかたまりです!
- 新造船PROJECT
2023.10.26
「あたらしい船」の造船は始まったばかり!最新のようすをお届けします!
造船所の中を見回すと・・・
アルミの板に、骨組みが溶接されていたり。
!?
この美しいカーブを描くパーツはなんでしょう?
名探偵ポワロの口ひげにも見えるような?
このパーツがどこに使われるかというと・・・赤丸で囲ったココ
船の一番うしろに使われます。もっとわかりやすくすると・・・はい、こちらは2019年に就航した「シーフレンド8」の海面より下になる部分。
この部分は「あたらしい船」と基本的なかたちが同じです。銀色の船体にはあのパーツと似たカーブがあって、その下には・・・
船を動かすためのスクリュー!
そう、これはスクリューのために作られたカーブなんです!ただ、ここで一つ疑問が・・・
わざわざ船体をカーブにしなくても、スクリューがもっと下にあればよくない?確かにスクリューがもっと下にあれば、船体側はまっすぐに出来てシンプル。
デザインのためにこんなかたちに?と思われるかもしれません。
でも、このかたちには大事な機能が隠されています。その理由は・・・〝猿島の海で活躍するため!〟
「あたらしい船」が来年デビューする猿島の海、水深(海面からの深さ)が浅いところがあるんです。海面より下の部分が大きすぎると通ることができません。
船体をカーブさせ、スクリューの位置をできるだけ海面に近づけることで、猿島の海で活躍できるようになります!
船のかたち1つ1つに、工夫が詰まっているんですね!
<さらに知りたい方はこちら!>
●なぜアルミなの?エコ素材のヒミツはこちら→あたらしい船PROJECT~なぜアルミで船をつくる?
●どんな船なの?どうしてこんな形なの?についてはこちら→あたらしい船PROJECT~猿島航路の新しい船とは?
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【起工式】あたらしい船づくりが始まりました
- 新造船PROJECT
2023.10.21
今回は船づくりのスタート、「起工式」のようすをお届けします!
2023年10月17日(火)、神奈川県の横須賀から電車と新幹線を乗り継ぎ約4時間──お邪魔したのは、愛知県・蒲郡(がまごおり)にある「形原造船」さん。
この造船所、業界では知る人ぞ知る〝スーパー職人集団〟が在籍するという、スゴい会社だったりします。
そしてトライアングルの「シーフレンドZero」「シーフレンド7」「シーフレンド8」が誕生した場所でもあります。ところで、「起工式」って何?という方も多いかと。
これは、ビルなどの建造物と同様に、工事の開始を告げるとともに穢(けが)れを払い、船造りの安全を祈願するという儀式。
もちろん、縁起の良い日が選ばれます。
ちなみにこの10月17日は「天赦日」と「大安」が重なる最強開運日!とかくゲンをかつぐことが多い船業界では、とっても大切なセレモニーなのです。
神職による祝詞(のりと)が奏上され、出席者が玉串を奉納。
神聖な儀式はつつがなく執り行われました。
おや? 祭壇の奥には──
船づくりに使われるアルミの板がたくさん!
この材料を組み上げていくと、やがてこんな船が完成するのですっ↓
この姿になるまで、およそ5カ月。
スーパー職人さんたちのワザがさく裂していきます!大事な大事な船の素材にも祈りが捧げられた起工式。
・・・どうか、無事に作業が進みますように!船づくりの様子は、このタイムラインで随時お知らせします。
<さらに知りたい方はこちら!>
●なぜアルミなの?エコ素材のヒミツはこちら→あたらしい船PROJECT~なぜアルミで船をつくる?
●どんな船なの?どうしてこんな形なの?についてはこちら→あたらしい船PROJECT~猿島航路の新しい船とは?