- あたらしい猿島が、動き出す── 2025年、猿島航路再開30周年。
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NEW KUROFUNE到着までの〝みちのり〟
- 新造船PROJECT
2024.04.16
2024年4月7日(日) 14時45分—
ついに三笠桟橋に「NEW KUROFUNE」が着桟!!
愛知県蒲郡(がまごおり)市から横須賀の海まで、約332kmを無事に回航終了。
建造がはじまった2023年10月17日から、約半年という年月をかけ待ちに待った瞬間が訪れました。
なんだか感動です…。とはいえ回航、かなーり大変だったそう。
当初の回航予定日は2日間を予定していたのですが、実際には4日かかってしまいました。
海の状況や風など、自然相手であるとうまくいかないことも多いですね…。そこで今回は、実際の回航の様子を動画と共ににご紹介します!
●回航予定図
上記図はかなり簡略化していますが、回航前には「航海計画」といい、海図を確認して運航予定航路の潮位の確認、また、海の上は周りに目標物がないため、どの方角に進んでいけば良いのかなど、細かい計画を立てる必要があります。
もし海が荒れてしまった場合、どこの港に停泊しそうかというのも考え、事前に関係各所に連絡を取る作業も。陸上とは違い、海上は電波に頼りきれないところもあるので、念入りな準備が必要なのです。
●回航1日目(4月4日)
いよいよ大海原へ繰り出します!
1日目は、静岡県下田市を目指します。
天気や波はそこまで悪くはなさそう。
いざ出航です!!下田に向けて順調に走り出したNEW KUROFUNEでしたが、段々と風が吹き、海も時化(しけ)始めてしまいました。
蒲郡と下田の中間にある「御前崎(おまえざき)」を通過後、駿河湾で更に波が高くなり、危険と判断し、「御前崎」に避港することに。明日にまた出航できるよう、初日終了です!
●回航2日目(4月5日)
この日は朝から悪天候…。
自然が相手であると、どうにもできないのが歯がゆいところ。しかし、〝安全第一〟ですから、この日はお休みしてまた明日から走り出します!
●回航3日目(4月6日)
昨日とは打って変わり、海がベタなぎ!
ひとまずは、出航!!しかし、走り出していると…。
なんと、波がかかるほどうねりが強くなってしまいました。
1階にブリッジがあると、波の影響をもろに受けてしまいますね。横須賀に向けて出航したNEW KUROFUNEですが、やむを得ず、この日は「下田」に避港。
ひとまずは目標の下田に辿り着きました!横須賀まであとわずか!頑張ります!!
●回航4日目(4月7日)
今日も天候は問題なさそう!
下田から出航です!これまで悪天候に見舞われながらも、少しづつ横須賀に近づいたNEW KUROFUNE。
なんとかこの日に横須賀に到着したい!
そしていよいよ・・・
横須賀に到着しましたー!!
これからたくさんのお客様を運ぶ〝猿島〟にまずは挨拶しました!
そして14時45分、三笠桟橋に無事にNEW KUROFUNEが到着。
2倍の時間がかかってしまいましたが、安全に着桟できて良かったです!
●気になる就航日時は・・・
回航4日目の動画にあった通り、2024年4月17日(水)より猿島航路を運航します!!
そして、時間は【14時30分 三笠発から】となります!広々した2階で潮風を感じながらプチ船旅を楽しんでみてください。
ぜひお待ちしております!!
(余談)
「映画やアニメで、航海中はコンパスを頼っているシーンが印象深いが、実際のところどうなのか?」と、船長に聞くと「コンパスを信じて運航しなければいけないこともあるよ。今はGPSやレーダーがあったりするけど、電子機器だから、最終的にはコンパスが頼みの綱だね。」と。険しい海の世界ですが、やっぱりロマンを感じるな…なんて思いました。
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【海上公試】NEW KUROFUNEがついに海を走った!
- 新造船PROJECT
2024.04.03
進水式が終わってホッとしたのもつかの間。
いよいよ機関を調整して、その性能を確かめる時がやってきました!それが「海上公試(こうし)」と呼ばれるもの。
船が浮かんだのはいいですが・・・
本当に走るの?
設計通りのスピードは出るの??
そして安定しているの???・・・などを、当社の船長と造船所スタッフが乗り込んで徹底的にテストするのです。
4月2日に行われた1回目の海上公試。
その結果は・・・GOOD!
船長によると「船体がずっしりしていて、安定感がなかなか良い」という評価でした。
今回はその様子を短くまとめてみました。
めったに見られない海上公試のようすを、どうぞ!
BGMもカッコいいので、ぜひ音アリでご覧ください。おー、なかなかの快走ですね!
・・・え、え??
動画の最後(28秒くらい)にチラッとありましたね。
そう、就航日が決定したのです!この日に向かって、これからNEW KUROFUNEは国の試験や室内の艤装などを慌ただしくこなしていくことになります。
そしてドキドキの回航も───。
横須賀に来るのももうすぐです!