あたらしい猿島が、動き出す── 2025年、猿島航路再開30周年。

あたらしい船タイムライン

2024年2月

  • 操舵室をなぜ〝ブリッジ〟と呼ぶの??

    • 新造船PROJECT

    2024.02.22

    こんにちは!

    今回はタイトルの通り、私自身ずっと疑問に思っていたことを記事にしました。

    船長が船を操縦したり、操縦に必要な計器やレーダーなどの機材がある部屋を「操舵室」と呼び、船業界では一般的に〝ブリッジ〟と呼びます。
    このブリッジは英語で「Bridge」と書くので、直訳すると「橋」なのです。

    「橋」と「操舵室」にどんな関係があるのだろう・・・。

    NEW KUROFUNEの写真も紹介しつつ、そのワケについても紹介したいと思います!

    早速、この写真は操舵室(ブリッジ)となります。
    下が天井部分になっていますので、実際に取り付ける際は反転させます。
    (溶接などの作業を行いやすくするため、逆さまにして作業をしているそうです!)

    そして、NEW KUROFUNEでいうとここに操舵室(ブリッジ)があります。

    ここでいよいよ本題。
    なぜ操舵室は〝ブリッジ〟と呼ばれるのでしょうか?

    結論から言うと、操舵室が橋のように見えるから!

    「…え、どういうこと?」と皆さまの声が聞こえた気がします。(笑)
    私もこの話を聞いたとき、思わず言ってしまいました。

    確かに、NEW KUROFUNEのような小型船舶は橋のように見えません。
    しかし、大きい船の操舵室は橋のように見えるようなのです!

    大きい船は、より周りを見渡せるように、船の上となる高い位置に操舵室を設けます。
    さらに、船体の幅が大きくなればなるほど、横幅を確認できるように操舵室も横長になっていきます。

    (すごく手書きで本当スミマセン…)

    イメージはこんな感じ。
    このことから名残で、どの船も操舵室を〝ブリッジ〟と呼ぶようになったそうです!
    (もし興味がありましたら、ネットで大型船などの画像をお調べいただくとさらに想像が湧くかと思います。)

    ということで、以上〝ブリッジ〟の由来を紹介させていただきました。
    (※由来についてはいくつか諸説があるみたいです。)

    ぜひ次回もご覧ください!

     

  • NEW KUROFUNEはどうやって動くのか?

    • 新造船PROJECT

    2024.02.17

    今回は「NEW KUROFUNEはどうやって動くのか?」という疑問にお答えします!

    そんなのスクリューに決まっているじゃん!と思いますよね、たしかに正解です

    でも想像もしない場所に隠された秘密兵器があったり・・・となかなか奥深いものなんです!

    まずは主役たちをお見せしますね・・・

     

    輝く〝スクリュー〟就航後にはなかなか見ることができません

    NEW KUROFUNEは双胴船なので左右にあり、個別に回転数や回転する方向(時計回り・反時計回り)を変えることができます!

     

     

    こちらには棒が2本〝シャフト〟と呼ばれるもので、エンジンとスクリューとをつなぐとても大事な部品です!

    横にあるヒレのようなものは・・・

     

    (かじ)〟こちらもスクリューとセットで左右に1つずつあります

     

    と、ここまでは皆さんがイメージする、船の一番後ろにあるスクリューのお話。

    秘密兵器、気になりますよね?

     

    じゃん!

    (写真はシーフレンド0)

    網の中に〝スクリュー〟?

    実は・・・

    船の前側にも〝スクリュー〟がついているんです、これが秘密兵器!

    離着桟(船が桟橋に到着する、出発する作業)など細かい動きをする際に使われる、横移動用のスクリューで〝スラスター〟といいます。

    NEW KUROFUNEは前後左右のスクリューで横須賀の海を走るんです!

     

    それでは次回をお楽しみに!