- あたらしい猿島が、動き出す── 2025年、猿島航路再開30周年。
あたらしい船タイムライン
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【何事もバランスが大事】船も同じです!
- 新造船PROJECT
2023.11.16
絶賛建造中の「猿島のあたらしい船」
シンメトリー(左右対称)なデザインが目を引きます。
このデザイン、さらには見えない内部にも工夫が隠されている。
今回はそんなお話です!
造船所に出現したのは大きな箱が2つと、小さな箱が1つ
「収納ボックス?」
いえいえ、これ、タンクなんです。
大きな箱は、エンジンを動かすための軽油が入る〝燃料用タンク〟
どこに設置されているかというと・・・
お客様が乗船する1階客室の、さらに下にあります!
なぜ2つあるのかというと、この船にはエンジンとスクリューが2つずつあるから。
それぞれに独立して燃料用タンクがあるんです!さらに、独立していることで、左右の重さのバランスも整います。
※ちなみに船は進行方向(まえ)を向いて、左を「左舷」、右を「右舷」といいます!そして小さな箱は、お手洗いなどに使う水を入れる〝清水(せいすい)用タンク〟
「あれっ?ってことは清水用タンクは1つしかないの?バランス取れなくない?」
と思ったあなた、鋭いです!
実は・・・
じゃん!!
そう、清水用タンクはたしかに右舷側に1つだけ。
でもその反対側には、船内の照明や空調に使う電力を生み出す〝発電機〟が設置されています!
1つしかないモノ同士で、重さのバランスをとっているんです!
「人という字は、人と人とが支え合っている」というどこかの先生の名解説も思い出されます。
以上、現場からでした! -
【船のカナメ】造船のはじまりは船底から!
- 新造船PROJECT
2023.11.09
着々と進んでいる「あたらしい船」づくり。
造船所では、別の工場で作られた船の各パーツを溶接したり組み立てたりと、イメージが湧きやすい言葉で言えば〝プラモデル作成〟のようなことを行います。
どの船も、船底から作りあげていくそうで、船底は船の〝カナメ〟ともなる部分です!いよいよ、組み立てが始まってきました。
これは船体の外側、実際に海面に浮く(面する)部分となる「外板」となる部分で、今回の船でいうと下記部分になります。実際に立ててみると、それっぽい感じに見えますね。
この大きさの外板を4つほど連ねると、あたらしい船の外板片側部分の全てになるそうです!初めて外板の写真を見たとき、骨となる部品がかなり多いな、と思いました。
これは、海に面する部分であるため、波の衝撃や海中の何かに当たってしまっても、簡単に凹んだりしないようにここまで骨が密になっているそうです。
お次はこちら。
これは、胴体と胴体を繋ぐ「連結部分」。
船底の〝お腹になるところ〟と言えば、なんとなくイメージが湧くでしょうか。
当社船舶「Sea Friend ZERO」でいえば、この部分です。今回の「あたらしい船」は、2つの胴体(船体)からなる「双胴船」になります。
ある意味、この連結部分は、双胴船ならではの部分なのかもしれませんね!ちなみに、双胴船の強みは、なんといっても〝横揺れに強い〟こと。
猿島は沖合に浮かぶ島ですので、周辺海域の波が高いこともありますが、双胴船であればより安全に運航することができます。以上、船底部分を主に紹介させていただきました!