あたらしい猿島が、動き出す── 2025年、猿島航路再開30周年。

あたらしい船タイムライン

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  • こう見えて超大事な部品です!

    2023.12.07

    今日はあたらしい船に隠された特徴をご紹介します!

    ドドン。

    …トンネル?
    船にトンネルなんてあったっけ。
    マフラーではあるまいし…。

    と、はじめにこの写真を見たとき率直に思ってしまいました。

    ですが、これが猿島航路を運航するうえで〝超大事〟な部品となるんです!

    まず、なんの部品かというと、「プロペラ用のトンネル」です。
    といっても伝わりづらいかと思いますので、「Sea Friend Zero(SF0)」の写真をご覧ください!

    手書きでスミマセン・・・

    この部分になるところです!
    最初の写真では、まだ丸みがありましたが、ゆくゆくはSF0のようにカットするそうです!

    さてさて。
    いったいこのトンネルの役割は何かというと。

    それは、少しでもプロペラの位置を上にするためのトンネルなのです!

    詳しく説明すると、猿島・三笠桟橋周辺は水深が浅いため、少しでもプロペラの位置を上にしたいのです。
    そうすることで、潮が引いてしまった場合でも、プロペラが海底に当たってしまうことなく運航できる、ということになるのです。

    ひとことで言うと、「座礁しないための工夫」というわけです。

    しかも、上にすると言っても数十cmほど。

    実際に、トンネルがあるSF0とトンネルがないSF1の写真を見比べてみましょう。

    SF0↑

    SF1↑

    やはり、数十cmほどの差しかないので写真で見てもパッとしないかもしれません。
    しかし、この差が運航できるできないの分かれ目となったりするので、本当に重要な部品なのです!

    以上、隠された特徴のご紹介でした!

    ひとつひとつの部品にも重要な役割があるんですね~。

    まだまだ続きますので、次回もぜひご覧ください!

  • これもバウ?あれもバウ??どれがバウ???

    • 新造船PROJECT

    2023.11.27

    以前「【超気になる】あの部分、なんて呼んでいますか?」にて、バウ(船首)のお話をさせていただきました。

    あれから新しい写真が造船所より届き、なんだかバウについて進展?が…。

    というわけで、コチラ。

    これは、「右舷船体部」の写真となります。
    この写真だとさかさまなので、ひっくり返してみると…

    建造がかなり進んできましたね!
    ここで、〝バウ〟についてなんです。

    あれ、この赤丸部分、バウじゃない!?

    完成予定の船と照らし合わせてみると。

    そうなんです。
    やっぱりバウなんです

    以前のタイムラインで紹介したバウの部品とその場所ですが、実は間違っていました。

    誤った情報大変失礼いたしました…。


    以前のタイムラインでは、↑の部品がバウだと思っていました。
    ただ、先ほど判明したように、バウはすでに「右舷船体部」にて造られていました。

    となると、この部品は一体なに!?

    実は。

    これは「船首連結部」の写真なのですが、ここに溶接されていたんです。

    あたらしい船でいうと…

    ここの部分。

    …むむ?
    「船首連結部」に溶接された部分が、船底の赤色の先端箇所に該当するのでは

    はい。
    やはりそのようで、以前紹介した部品は赤丸部分の位置が正しかったのです。

    そしてこの部分、なんて呼ばれているかというと、これまた「バウ」みたいなんです。
    社内の船長にもインタビューすると、「バウじゃない?バウだと思うよ。バウバウ。」とのこと。

    もう!
    バウややこしすぎる!
    最後に思わず、心の声が漏れてしまいました。

    これにて、バウ編は終了?となります。

    ぜひ次回もご覧ください!