あたらしい猿島が、動き出す── 2025年、猿島航路再開30周年。

あたらしい船タイムライン

新着記事一覧

  • 〝船名〟が決定!さらに皆さんから集まったモノが形に!?

    • 新造船PROJECT

    2024.01.20

    お正月、あたらしい船の名前が発表になりました。

    募集した20日間で届いたのは、667通
    横須賀市内外から、たくさんの方にご応募いただき、ありがとうございました。

    YouTube「TRYANGLE TV」のMEGURUらじお 〜2024新春スペシャル〜では新年らしく書初めでお披露目!

    気になるその名前は?

    「NEW KUROFUNE(ニュー クロフネ)」です!

    命名してくださったのは「ベースの中の人」さん。
    黒の外観からインスピレーションを得て、〝新時代の黒船〟を横須賀の新たな観光名物にしたいという想いが込められています。

    猿島はペリー艦隊(黒船)によって、ペリーアイランドと名付けられたというゆかりもあったり・・・
    <猿島のいろんなゆかりは【8000年の歴史が眠る神秘の島】 マンガで分かる! 超ざっくり振り返る「無人島・猿島」の歴史をチェック>

    黒船が開国を導いたように、猿島を〝新時代〟に導く、この名前が選定されました!

    そしてこの船にはもう1つ、横須賀市内の皆さんから集まったモノが使われます!

    それは・・・
    たくさんのアルミ缶!

    こちらは猿島エコステーションで、来島した皆さんから集まったモノ。
    色とりどりのアルミ缶を袋から出して数えてみると、211個
    いつも分別ありがとうございます!

    ちなみにスチール缶とアルミ缶は、リサイクルマークを見る以外にも、磁石を使って分別できます。
    磁石にくっつかないのがアルミ缶です!!

    横須賀市内の皆さんから集まったアルミ缶が向かった先は、リサイクルプラザ「アイクル」

    機械でギューギューに押しつぶされてキューブみたいになっていますね!

    このあとは・・・

    溶かす→金塊みたいな形にする→また溶かす→完成用の型(かた)に流し込む
    とたくさんの道のりが待ち受けます!

    このアルミ缶が使われるのが「NEW KUROFUNE」の船体の一部。
    さて、どこに使うのでしょう?

    な・ん・と


    船体に取り付ける〝オブジェ〟に生まれ変わります!!

    気になるデザインの公開は・・・もうしばらくお待ちください!ご期待を!

    アルミ缶再生のくわしい情報は、YouTube「TRYANGLE TV」で解説しています。
    【検証】猿島で分別された「アルミ缶」の数を数えてみよう!!【かいりと太陽】
    【初潜入】アルミ缶はどのようにリサイクルされるの!?【猿島新造船プロジェクト】

    こちらもぜひチェックしてみてください。ではまた!

  • 〝いざ〟というとき船底はどんな役割を果たすのか?

    • 新造船PROJECT

    2023.12.28

    今回は船の〝なか〟をご紹介!

    ぽっかりと穴が開いた左舷。
    ここはエンジンや燃料用タンクなどを格納するスペースとなっております!
    (右舷にも同じように穴が開いています。)

    エンジンなどを積んだ部屋には名称もあり、あたらしい船でいうとこのような構造になっています。

    ただ厳密にいうと、あたらしい船には「タンク室」「機関室」「舵機室」の間に「水密隔壁」という区切りがない(部屋として区切られていない)ため、すべてひっくるめて「機関室」というみたいです。
    (かなりややこしい・・・)

    各名称も紹介したいため、あえて上記資料のように説明しましたが、実際はというと・・・

    こうなるみたいです。

    ところで、「水密隔壁」とはなんぞや?と。
    実はとある重大な役割を持った壁だったのです・・・!

    それは、もし仮に、船が座礁などをしてしまい、船底に穴が開いたときに役割を果たすのです。

    船底部分は海に面しているので、もし穴が開けば、当然海水が船底に入り込んでしまいます。
    このとき、船底すべてに海水が入り、船が沈むのを防ぐため水密隔壁で侵入を防ぐのです。

    そして、船倉は通称「void space(ボイドスペース)」と呼ばれ、最初に海水が侵入しても重大なダメージを負わない空っぽのお部屋となっています。
    (犠牲にできる部屋ともいえるかもしれません。)
    船の倉庫部分という意味で「船倉」という名前なのです。

    もちろん、前側に船倉を設けているのも理由があります。

    船が何かにぶつかってしまうのは、基本的に前側。
    つまりは、1番最初に穴が開きやすいとされているのが船倉がある前部分ということになります。
    最悪、船倉に何かあっても、機関室に海水が侵入しないように水密隔壁が設置されているのです!

    ちなみに、あたらしい船は小型船のため、1枚の水密隔壁となりますが、大きい船になるとタンク室や機関室ごとに水密隔壁が設置されているそうです。

    というわけで、船底の緊急事態時の役割のひとつをご紹介しました!

    ぜひ次回もご覧ください!